Cyber Tera

ガジェット系・ウィルコム系ブロガー

個人的には武上純希の描く嫌味キャラクターが好きではないので(井上敏樹の方がこのタイプの登場人物を好んで出すけど、あの人は結構落とすからそこまで気にならない)視聴を切ろうかと思っているのだが、それ以上に敵が弱すぎる。ヒラメキメデスが本気で開発した蛮機獣か何かが出てきて共闘して何とか勝利とかの展開がないとイマイチカタルシスに欠ける。この辺り武上純希が書いたアニメポケモンにおけるロケット団の扱いでも言えるんだけど。ヒーローが敵を舐めているのは勝って当然で緊張感に欠ける。おそらく踏み台になっているのは激走戦隊カーレンジャーだろうけど、あちらでは敵であるボーゾックをそれなりに警戒しているし、舐めてかかった回(37話)では強敵ノリシロンの登場で思わず足をすくわれるという風にしている。

他の武上作品だと百獣戦隊ガオレンジャーでも同様のことが言えたが、あれはヤバイバとツエツエといういつものやられ役二人の上にハイネスオルグという強力な力を持つボスを配置することによってパワーバランスをとっていたがゴーオンジャーはパワーバランスが完全に崩壊してやいないか。どうせ追加二人はあっという間に弱体化するんだろうけど。

それにシルバーとゴールドの玩具を売りたいから圧倒的に強く描いているのは分からなくもないが、そのために初期メンバーのヒーロー性を完全にスポイルしているのは少々やり過ぎだし、初期メンバーのアイテムが不良在庫になりかねない危険もある。エンジンオーG6は全部集めると1万円超の高額アイテムなのにそれがいきなりガラクタに成り下がるのは特撮のおもちゃを子どもが欲しがらなくなるという事まで考えなかったのか。