Cyber Tera

ガジェット系・ウィルコム系ブロガー

お犬様の力で近代化

  • 新しい出会いが刺激を産む

我が家から最も近いウィルコムPHS基地局が光IP化された。ウィルコムから基地局の権利を委譲されたワイヤレスシティプランニング社が押し進めているPHS/AXGP兼用基地局に入れ替わったからだ。ウィルコムは次世代高速通信規格として立ち上げたXGPとは別に現行PHSのバックボーン回線を光IP化しレイテンシを低減させ、変調方式を変え大容量化する事でPHSについても高速化を図るとしてきた。しかし基地局置き換えは遅々として進まず、経営破綻を迎える事となった。その後再建スポンサーとなったソフトバンク・グループの資金力によってTD-LTEベースとなった次世代高速通信AXGP基地局を兼用する形でPHS基地局を更改していると。

で、更改されたPHS基地局の実力だが、通信速度は確かに速くなっている。元々その基地局は最初期に使用されていた俗称「弁当箱」タイプだったのでUSENスピードテストだと20Kほどしか出なかったのが、43Kと二倍に伸びた。それでも今となってはPC向けサイトを見るにはしんどいが、モバイル向けの軽量化されたサイトやテキストメールのやり取りには使える。

で、本題。ウィルコムソフトバンク・グループ入りは良かったかどうか。結果としては良かったのではないか。ウィルコムソフトバンク・グループ入り後改善されたのは大体こんな所。

  1. 基地局の更改が進み、光IP化されデータ通信速度が速くなった
  2. 専売店「ウィルコムプラザ」の数が増えた事によりアフターサービスが充実した
  3. 顧客管理システムにソフトバンクモバイルで導入されている「ジニー」が導入され従来のファックスバックに比べ機種変更の手続きが簡素化され開通するまでの時間も短縮された
  4. だれとでも定額」が正式にサービスインした
  5. もう一台無料キャンペーンで安価に複数回線が持てるようになった

逆に改悪されたと思われる所は

  1. W-VALUE SELECTが改訂され、ソフトバンクモバイルスーパーボーナスと同様に基本料金が月額料金割引の対象にならなくなり、基本料金のみで利用している客に対しては事実上の値上げとなった
  2. 経費節減のため基地局の数が減り、場所によっては電波の入りが悪くなった
  3. W-SIMフォーラムが解散され、W-SIM端末の新製品が発売される見込みがなくなった

こんなところか。XGPPHSの1Mdps化の様に正式にサービス化されていない物は割愛。あと制御チャンネル移行に伴う旧型および他社製PHS向けのサービス打ち切りは2002年の時点で決まっていた事でありソフトバンクとは何の関係もない。参考

値上げについては擁護出来ないが、基地局削減は個人的には全く実感がない。以前にも書いたけれど、そういう話が出たときに使っていた端末がHybrid W-ZERO3WS027SH)だったからそういう風に感じる人が出てきたのかも。あれは本当に感度が悪いので他の端末では電波が入るような所でも圏外になる。もちろん中には他の端末で電波が入らなくなったという人もいるだろうが。

W-SIMについては発想は面白かった物の、当初の目的を果たせたかというといささか疑問。無線系を別ユニットにする事で無線設計が出来ない、あるいは技術に乏しい会社でもPHSを作れるというのが売りだったが、実際には端末側の制御がうまく行かないと性能に影響が出る。

こうして見ると、こういう事を書くと叩かれるだろうけれどウィルコムソフトバンク・グループ入りは成功ではないか。ウィルコムの苦手だったマーケティングやハッタリ的な販促をソフトバンクが補う形で立て直すことが出来、なおかつ財務状況が悪化する中で先送りにされていたサービスの近代化も潤沢な資金力でなし得た訳だから。

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