平成ライダーシリーズ第一弾といえば仮面ライダークウガだけれども
平成ライダーシリーズの基礎を作ったのは仮面ライダーアギトの功績が大きい。
その後のシリーズ作品によく見られる「人間に秘められた力」というのは全てアギトの力*1で説明をつけることも出来る。
仮面ライダー555で死んでオルフェノクになる人間と出来ない人間がいるのは、アギトの力を持っていればオルフェノクになれると言い換えられる。
仮面ライダー響鬼の鬼も、仮面ライダーウィザードの魔力とファントムもそう。響鬼さんはアギトそのものだし、ウィザードの魔力はアギトの力を言い換えたもので、ファントムは精神が崩壊してアギトの力だけが肉体に残った状態ではないか。
仮面ライダー鎧武のオーバーロードインベスについてもだ。普通の人間がヘルヘイムの果実を食すと強大な力によって自我を失ってしまう。しかしアギトの力がある者ならヘルヘイムの果実を食しても自我を保ったままインベスの力を持ったオーバーロードに進化できるのだ。
仮面ライダーWでガイアメモリの適合率やその力を活用し引き出す能力も、仮面ライダーフォーゼでゾディアーツスイッチを使用者の能力で進化させるのも、ひとえにアギトの力がなせる技であろう。
もちろん、謎解き要素やエンディングテーマの廃止といったストーリーラインや放送フォーマット上の変更点もアギトによって決定されたので、シリーズの原点という意味でも見逃せない作品である。
*1:神の一種、闇の意思が人間に与えた力。人間には過ぎたるものと闇の意思は人間にこの力を与えた事を後悔し人間を滅ぼそうとする。しかし闇の意思は自ら生み出した人間を愛してしまったが故滅亡させる事が出来ず、代わりに力を覚醒させたものを抹殺しようとした。