ソフトバンク(ワイモバイル)より、2度目となるPHS終了のお知らせがきた。
しかもわざわざメールで後追いまでしてくる。
そこまでしても巻き取りの特典は今までと同じため、一旦保留しておく。
肝心の特典の内容が、スーパーだれとでも定額が無料と事務契約手数料無料のみに留まっているからだ。
あとはオンラインストアでアウトレットのandroid one S1とAQUOUSケータイ504SHが100円になるという案内だけ。
この内容ならガラホにするならauのGRATINA 4G、スマートフォンならUQモバイルのiPhone SEかHuawei P20 Liteに乗り換える方が賢いというもの。
さて、なぜソフトバンクはPHSを止めることにしたのか、その理由について考察してみる。
- 1.ドコモが音声定額制に踏み込んだから
ソフトバンクが2014年に発表した新料金プラン、VoLte時代を見据えた料金プランというものがある。
結局このプランは発表だけで実際には導入されなかった。
KDDIの田中社長からも高いと酷評されていた。
この価格設定を見る限り、ソフトバンクは音声通話の完全な定額制には及び腰であり、音声ローエンドのサービスとしてPHSを細々と残す意図がくみ取れる。
しかしながら、NTTドコモが同年にカケホーダイプランを導入した。
ドコモが新料金プラン、通話定額やデータシェアをラインナップ - ケータイ Watch
そしてソフトバンクも追随することになった。
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そして低廉な音声通話を売りにしていたPHSの価格優位性が完全に損なわれ、PHSの解約が相次ぐ事となった。
2.PHSがドメスティック規格になったから
アステルグループとドコモがPHSを終了しても、DDIポケットはPHSを継続することができた。何故なのか?
それはPHSが海外展開を行っており、ベースバンドチップ等の供給においてスケールメリットを出す事ができたからだ。
しかしながら、海外でのPHSもここ数年で終了が相次ぎ、PHSは日本国内専用規格となってしまったのだ。
国内専用規格になってしまうとスケールメリットが出せず、端末のベースバンドチップや基地局などの関連コストが跳ね上がってしまい、サービスの維持が困難になってしまう。
以上の2点より、PHSは終焉へと追い込まれたのだろう。
最後はドコモに殺されるというのも、やるせないものを覚える。
ドコモは実質国営企業なのだから、日本産まれの規格に優しくあってほしかったものだ。