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• 勢いづけば実が伴う

http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20120706_545365.html
ウィルコムが過去最高の契約者数を更新ということで、まずはおめでとう。純増といってももう一台無料キャンペーンによる水増しじゃないかと混ぜっ返す人も、ままいる。ただ、多少身銭を切ってでも利用者数は増えているように見せなければいけないのが今の時代である。スーパーボーナス一括で維持費がほぼ無料の携帯をばらまいたりフォトビジョンやみまもりケータイ等で見せかけの純増を作ったソフトバンクモバイルが現在絶好調の経営実績を上げて、方やそういうものに手を染める事を頑に拒否し続けたウィルコムが倒産しソフトバンクグループに編入された現状をみれば、水増しだろうと見せかけだろうとまずは数字をつくっておけば、後から実績が続いていくのだ。これは別にソフトバンクグループに限った事ではなく、イーモバイルも機種変更した客に対して古い端末を金はかからないから契約を維持させてくれとまで言っている。そこまでしなければならない程契約者数というのは大切な数字なんだよ。それを特に打つ手もなく減るに任せていた前体制は経営センスが致命的に欠けていたと言わざるを得ない。しかもTCAの発表は携帯電話会社はインターネット通信契約数とフォトビジョン等のモジュール系契約数も公開させられているから、どの程度が水増しした数字が見当がつくが、PHSのウィルコムは単純に回線契約数だけの公開だから、いくらでもごまかしがきく。

先日事実上の終息宣言が行われたW-SIMなんかまさに水増しモジュール系端末の開発にふさわしい仕組みだったんだけどねえ。

長くなったが、水増しするにも端末が必要だし、ましてやマイナー規格であるPHS、大量に出荷すれば量産効果で各種部品も安くなるし、そうなれば端末や料金を安く提供出来る事ができる。使っている人間も多くは利用者に逃げられている落ち目の会社より、中身はどう有れ利用者の増えている上がり調子の会社と契約したいし、結果として既存客のつなぎ止めにもなる。水増しを悪というなら必要悪である。