Cyber Tera

ガジェット系・ウィルコム系ブロガー

スマートフォンも高性能化していくと、気になるのが回線速度。いくら機械の処理性能が向上した所で、データのやりとりをする回線が遅ければ無意味。
最近はLTE等モバイルでも高速回線が普及しているが、家に高速回線を引いているなら、そちらを使えばさらに高速でつなげる。しかし我家の場合、今ひとつ速度が出なかった。有線接続しているパソコンでは不満はないがWi-Fiだと遅い為Wi-Fiルーターに問題があると判断し、買い換えることにした。

今まで使っていたのは、NEC日本電気)系のNECアクセステクニカ製Aterm WR6650S*1という機種。2007年の秋頃の購入で、当時7000円弱だったと記憶している。挙動は極めて安定しており、Wi-Fiにありがちと言われている不安定になるトラブルにも全く見舞われることがなかった。しかし如何せん古い機種の為、11nに対応しておらず、5Ghzの11aにも対応しているが同時利用ではなく選択利用の為使いづらく11aは使っていなかった。エントリーモデルが故に出力もさほど無く、狭い我が家だが端だと届きにくい。

そこで選んだのがこちら

同じくNECアクセステクニカ製Aterm PA-WG1400HP*2だ。新しい機種なのでもちろん2.4Ghz帯と5Ghz帯が同時利用できる。複数デバイスを利用する場合、2.4Ghzと5Ghzが同時利用でないと意味が無い。PSP等古いデバイスの場合2.4Ghzにしか対応していない物が多い上に、メーカー製PCは今でも中級以上のモデルでないと5Ghzに対応していない。2.4Ghzのみ対応製品が淘汰されるのは相当掛かりそうだ。その他の売りはマイクロSRアンテナで小型化と高出力を両立、デュアルCPUによって処理速度が速く、通信速度向上に貢献しているそうだ。これは期待が持てる。この機種はNECの中では上から二番目で、最上位機種PA-WG1800HPとの違いは11acでの通信速度が1300MBpsか867Mbpsかの違いなので、これはPA-WG1400HPで十分だ。安価なPA-WG800も考えたが、こちらは有線LANが100BASEの対応なのでパスした。

さて、実際に使ってみたところ、5Ghzで接続した際の速さはさすがだ。
スピードテストでもここまで違う。

WR6650S

WG1400HP

契約している回線がJ:COMのウルトラ160Mコースなので、上りが理論値で10Mbpsしかないからかそれほど差は出ないが、下り160Mbpsのうちたったの10Mとは情けなくなる。それが60M弱なので、ようやく満足できるレベルに達した。

電波の通りも、5Ghzだと理論上2.4Ghzより届きにくいが、実際はWR6650Sで2.4Ghz利用とWG1400HPの5Ghz利用を比べるとむしろWG1400HPのほうが届きやすくなっている。

やはりWi-Fiルーターはケチらず良いものを使ったほうが快適に使えて良いものだ。以前、NECカシオモバイルコミュニケーションズのスマートフォン「MEDIAS」「G'z one 」撤退の際NECの事を酷評したことが有ったが、やはりWi-Fiに関してはNECが安心だ。仕事柄幾つかこの手の製品も見聞きするが、NECは一番動作の安定感がある。この普通につながって普通に使えるっていう事がまずは肝要だが、案外それさえ出来なかったりする。その基本がきっちりしているのでNECを推したい。