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ドコよりも安い?WX12Kその2

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差がつく、輝き 〜WX12Kシャンパンゴールド その1〜 - Cyber Tera

 

これまでウィルコムNTTドコモauLTEスマートフォンに移行する際に無料通話分を廃止した事に乗っかり、他社への電話が多い層に向けて2台持ちを訴求することでニッチ市場を押さえる作戦に出た。しかし同系のソフトバンクモバイルを含めた大手3社グループが一斉に多者通話定額を打ち出したことで一気に料金政策上の優位性が失われることとなる。2014年7月よりワイモバイルに社名変更して新たな門出を祝すにはやや不安な幕開けとなった。とりあえずは「ドコ(モ)より安い」とドコモより安いことを全面に押し出すようだ。

 

という前置きで前回より1ヶ月半も間を空けてしまった京セラ製ウィルコムPHS端末WX12Kレビュー第二弾をお送りしたい。

 

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そのドコモから発売されていたガラケー、SH‐03Eとの比較。製造元はシャープと京セラなので違うがサイズ感は驚くほど似ている。開きやすさはSH‐03Eのほうが上。液晶面の角が落としてある為指を滑り込みやすい。WX12Kは液晶面・10キー面両方共角を落としていないので開きづらい。WX01Kでは10キー面の角が落としてあったので退化している。

 

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キーはボタンの間隔が広いWX12Kの方が打ちやすい。相変わらずアプリキーの存在意義がわからないけど、今回はキーライト起動も兼ねているのであながち無意味でもなくなっている。字体はデジタル表記になっているSH-03Eの方が好みかな。

 

通話音質は、やはりWX12Kを推したい。元々のPHSの素性の良さに加え、スマートソニックレシーバーが予想外に良い。スピーカーの開口部に耳をぴったり合わせなくても聞こえるし、受話音量も大きくて聞き取りやすい。SH-03Eにはないスピーカーフォンも搭載されている。PHSの弱点とされている高速移動中の通話音質もWX01Kと同等の水準が維持されている。

 

コーデックや通信環境だけでなく送り側の性能が良くないと通話品質の良さと言うのは実現できない。その点WX12Kからは京セラ技術陣が持つ、PHSは高音質というブランドイメージを守ろうという矜持が伝わってくる。荒削りさも目立つが通話にこだわってガラケーを選ぶならまだまだウィルコムという選択肢を推したい。