Cyber Tera

ガジェット系・ウィルコム系ブロガー

これが俺の味

前々回にステーキけんの凋落を書いたら、2chにコピペされてて結構アクセスが稼げた。せっかくなのでもう少し突っ込んでみる。

看板メニューの味替えは危険な行為で、迂闊に手を出して失敗している企業も枚挙にいとまがない。有名なのがコカ・コーラにおけるカンザス計画。1985年、当時コカ・コーラは味の評価でペプシコーラに惨敗していた。そこでペプシコーラに似せた味に変え、巻き返しを図ったが元々のコカ・コーラの味を愛していた人々から受け入れられず、かえってシェアを落とし結局元に戻したのだ*1

また国内においてもサッポロ一番カップスターが大幅にリニューアルするも受けず、昔の味を再現した復刻版が好評だったために復刻版を通常版に昇格させた事もあった*2

 だからけんも不味いと騒いでいる人の裏に黙ってその味を好んでくれている人達の存在を信じ、安直な味変えは避けるべきだった。

しかも運営会社のエムグラントフードサービス社長井戸実氏は

不味いと言うクレームは無視する。|ロードサイドのハイエナのブログ

のエントリーにおいて

 しかし根本的な部分 例えば肉材そのものだったり ソース類の味 カレーのルー(調理過程のレシピ) ハンバーグのパティの具合 等 の基本部分に改善は考えません。 「不味い」と言われるクレームについては そのお客様の嗜好の問題。と割り切って一切の対応をしません。

 と言い切っているのに、結局は肉が硬いというクレームに屈しているのだ。

詰まるところ、発言にも味にも思い入れがないから簡単に過去をなかった事にし、結果が会社の存亡の危機に繋がっている。