Cyber Tera

ガジェット系・ウィルコム系ブロガー

WX320Tを発売日に入手。とりあえず使ってみての感想をいくつか挙げる。散々追求されているように、WX310SA/Jがベースになっているので、それから改良された点について主に触れていきたい


  • 外観

WX310SAと比べてだいぶ薄くなってはいる。しかし近年の薄型ブームを考えるともう少し削って欲しかった。ただ丸みを帯びたボディは持ちやすく単に薄くしただけのモデルとは差別化を図ったという見方も出来る

  • ディスプレイ

メインディスプレイは2.4型のQVGAなのでWX310SAWX310Jと比べると表面的には差がない。しかしWX310Jと比べるとこちらの方がやや明るく色の再現性もよくなっている

  • WEB

相変わらず悪評高いNetFrontだがバージョンがあがっているのでだいぶ使い勝手は上がっている。特に京ぽん系列に乗っているスクロールバーがついたおかげでWEBが俄然見やすくなった。しかし相変わらず重いサイトを見たときの不安定さが残っている。本体に標準でブックマークされている東芝のWEBサイトさえ満足に表示できないのはさすがにどうかと思う。PC用のWEBサイトを重視する向きにはW-ZERO3シリーズやiPAQなどのPDAをおすすめする。iPAQ rx4240を持っているのだが、通信速度が32Kでも実際の表示速度はこちらの方が速い。搭載されているCPUの違いも大きい。さらにWX310SA/J同様WEBのキャッシュをデータフォルダに入れてしまうのもマイナス。元々かなり少ない(WX310SA/J同様になんと2MBしかない)データフォルダがこれのせいでさらに使える容量が限られてしまう。出来ればmicroSDに退避できるようにして欲しかった。ページメモはSDに保存できるようになったのだから。

  • メール

WX321Jも対応しているらしいがmicroSDカードにメールを保存できるようになった。しかしメールボックスにはSDに保存したメールと本体に保存したメールが混在する形になり、分けることが出来ない。さらにSDから本体、逆に本体からSDにメールを移動することも出来ない不可解な仕様となっている。

JAVAの動作は全般的に高速。プリセットされているアプリはぷよぷよと上海のそれぞれ体験版。WX310SA/Jと違いSDカードを入れた状態でJAVAアプリ一覧を開くとEX_CARDというフォルダが表示され、そこにアプリを移動させることが出来る。しかしSDカードに移動させた状態だとアプリを起動できない。前述の通りデータフォルダが少ないのでSDをもう少し有効に使わせて欲しい。

  • カメラ

室内など光量の少ない場所だとかなりノイズが乗る。追随性も悪くソフトバンク東芝端末に見られるような多彩な写真加工機能もない。SAに比べてもやや見劣りするか。ただし圧縮率を選べるようになったので、メールに点付する際には便利になった。カメラ機能はあることに意義がある。

  • まとめ

DDIポケット時代から久しぶりの東芝端末であるが、大容量フラッシュメモリやカスタムメニュー、画像編集といった東芝らしさはあまり感じられないが、それなりに堅実な作りで音声定額に惹かれたがnineやnicoじゃ物足りない、W-ZERO3は難しそうと考えている人が適度に遊べて機能も多い機種を求める分にはまあ及第点であろう。

気になる点がある方はコメント欄に質問をお寄せいただきたい。答えられる範囲で回答する所存だ。