Cyber Tera

ガジェット系・ウィルコム系ブロガー

http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/column/20090703/1027533/
かつて様々なブランドが乱立したMP3プレーヤーの世界も、巨人アップルの独占をほぼ許している。老舗Rioは撤退しその後釜SIGNEO・SIRENも事実上の撤退、同じく最初期から存在したMpioも日本から撤退している。アイリバーも日本法人がMCJグループ入りした後同グループのマウスコンピューター救済合併している。クリエイティブもほぼ直販専業になったので海外勢で息を吐いているのはCowonだけになってしまった。そのCowonも製品を見かけるのはカメラ系の量販店のみ。
一方で日本のメーカーも東芝と松下、ビクターケンウッドも製品の投入がないまま現行機の製造を打ち切り、事実上の撤退に追い込まれている。サンヨーやオリンパスも一時期参入していたが、今は録音機に特化している。

というわけで、個人的には非常に不本意だがもはやアップルに対抗しうるのはソニーしかいない状態に陥っている。しかしその戦略に今ひとつぶれがあるという話。ソニーはハードを売ることで利益を出そうとしているので、廉価機にDRMを載せるのは割が合わないと判断したのだろう。アップルは多少コストが上回ってもitunesStoreの利益で取り返せるから最廉価機のiPod ShuffleにもDRMを載せられる。そういう戦略の違いなのだが、今や唯一の反アップル勢力となったソニーに求められる姿勢ではなかったと。もっとアップルにがちで向かって行けと、そういうことだろう。