- 瓢箪から駒
http://www.itmedia.co.jp/mobile/0204/02/n_yozan2.html
「今の携帯電話システムは土管(ネットワークシステム)に合わせてデータを変えているが,流れるものに合わせて土管を設計するべき」(高取氏)
これは現在のiPhoneやAndroidといったスマートフォン時代の到来を予見していたのか。iモードや着うたといった携帯電話ネットワークに最適化されたコンテンツの配信から、パソコン向けWebサイトの閲覧やリアルタイム通信を前提としたスマートフォン時代になって、データの流し方が変わってきた。これまでのW-CDMA(ドコモ・ボーダフォン)対cdma2000(au)といったこの会社ならこの規格といった対立構造から、複数の通信規格を並列させて肥大化した通信トラフィックをさばききるという方向にシフトしている。WX04Kなんかはそういった思想を端的に表現している(PHSで音声トラフィック、HSPA+とWi-fiでデータトラフィック)のだけれど、まさか10年前の時点でそれを予見していて、そういったソリューションを提案していたのだから、実はYOZANって過小評価されているのかと思わなくもない。需要の多い地域はWi-Fiで点をカバーしスピードを確保、中需要地域はPHSで面とそこそこの速度、需要の少ない地域は速度は出ないが低コストで面をカバー出来るページャ(ポケベル)でとりあえずテキストメール程度なら読めるようにするという思想は現代の複数通信規格並列戦略に近い物がある。