Cyber Tera

ガジェット系・ウィルコム系ブロガー

ウィルコムのサービス縮小は事業継続のための簡略化

  • ご利用料金のお支払い期日の変更および一部サービスの提供終了について

http://www.willcom-inc.com/ja/corporate/press/2012/11/30/index.html

  • 料金やサービス終了など、ウィルコムが大規模なサービス変更

http://k-tai.impress.co.jp/docs/news/20121130_576552.html

Twitterを追いかけていると。ウィルコムが着々と事業停止の準備をしているだの酷い改悪だの言われているけれど、個人的には別に特段思う所はなかったりする。


 ウィルコムでは、複数サービスの提供終了も一気に発表している。2013年3月末で終了するサービスは以下の通り。

・国際ローミングサービス
ウィルコム ミーティング
・修理アシストサービス
AIR-EDGEレンタルサービス
ウィルコム海外レンタルサービス
・長期代品貸出サービス
・法人向け電話機レンタルサービス

 「国際ローミングサービス」は、タイや台湾とPHSローミングできるもの。「修理アシストサービス」は、ウィルコムが修理代金の一部を負担するサービス。

 さらに、2013年4月末には、以下のサービスが終了する。「ウィルコム無線LANオプション」は、「W-ZERO3」シリーズなどウィルコムスマートフォンで利用できる公衆無線LANサービス。

ウィルコム無線LANオプション
ウィルコム無線LANオプション エクスプレスエリアコース

 このほか2013年5月以降、ポイントサービス「サポートコインサービス」も終了する。同サービスは、毎月の料金に応じてコインを獲得でき、このコインを機種変更や修理に充てられるというもの。獲得ポイントは2年間、機種変更に利用できる。

問題になっているのは長期代品貸出サービスと修理アシストサービス、サポートコインの廃止だろう。

国際ローミングはいずれ試してみたかったがそういう機会に恵まれなかった。経済性は高いとはいえ提供国が台湾とタイ王国だけと少ない上、エリアも台湾は5大都市圏のみ、タイに至っては首都バンコクの中心地のみと狭く実用性に乏しかった。海外レンタルサービスは対応機種のWX110S(X PLATE)が出荷終了になった上、後継のWX01S(socius)では対応が落とされている事から察するに殆ど利用がなかったのだろう。AIR-EDGEレンタルサービスもPHSデータ通信が競争力を失った今利用者はほぼゼロと推測される。ミーティングはまだやっていたのだし法人レンタルは個人ユーザーには関係がないので、おそらくネット上でそれを嘆いている人はいないだろう。無線LAN系についてはNTTコミュニケーションズホットスポット事業の見直しをしている事に加え、ソフトバンクグループがソフトバンクモバイルソフトバンクWi-FiスポットとソフトバンクテレコムのモバイルBBスポットという同種のサービスを提供しているため、集約もあるだろう。

長期代品貸出サービスなんて個人的には使った事がないし、おそらく今後も使用しない。ネットであれやこれや言っている人でお世話になった人は少数、大部分はさっさと買い替えているかと。しかし今まで出来た事が出来なくなる事に対して何となく不快感を覚える人というのはいるだろうな。

修理アシストサービスは2005年のWXシリーズ投入に前後して破損水没が非対象になった時点*1で有名無実化している。これも今まで出来た事が出来なくなる不条理によるものかと。

サポートコインだけは何らかの救済手段があってしかるべきであろう。5コイン貯めないと使えないため、中途半端に残った分が無駄になってしまう。新規加算がなくなる代わりに既に持っている人は1コインから利用出来るよう改めるべき。

サポートコインを除けば、ウィルコム終了へのカウントダウンだの、重大な客への裏切りだの言われているほど酷い問題ではない。使う使わないはともかく今まで出来たことが出来なくなる不条理と、何より分かりやすい悪の権化、ソフトバンクグループに入ってから行われた事なのでそれに対する反発というのが真相ではないか。ソフトバンクグループ入りする前の改悪は割と見過ごされていたが(典型的なのは無料のW-VALUEサポートを廃止して有料のあんしんサポートへの移行) 悪の権化によって虐げられるウィルコムとその利用者という分かりやすいシナリオ。