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三月は出会いと別れの季節。大学でも世話になった先輩が卒業されるとのことで、一応送別会には顔を出した。しばらく合っていなかった方々だけど、今生の別れともなるとやはり胸にこみ上げてくる物がある。旅立つ彼らに多くの幸あらんことを。
バイト先でも新店スタッフとして社員二人とヘルパーさんがこの店を去ることとなった。ヘルパーさんに次は何処に行くのですかと聞いたら他のヘルパーさんに派遣にそれは禁句だと釘を刺されてしまった。ああ僕ってガキなんだな。釘を刺したヘルパーさんなど僕と歳こそ一つしか違わないが、貫禄が違う。確かな知識に裏付けされた安定感ある接客は是非とも目標にしたい物である。プロ意識が違いますねと彼に言ったら彼曰くこの程度のことはプロ意識でも何でもなく人に物を勧める人間として当然の礼儀だとのこと。そんなことを平然と言ってのける彼は人間としての厚みが僕などとは桁違いなのだろう。